2014年1月22日  
 

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日本のコミック・スポーツの相関性 (2)

中国メディアが見る日本

 2014年01月22日12:16
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 格闘技、武道のコミックは個人の奮闘、チャレンジスピリットをよりダイレクトに映し出すため、球技コミック同様の豊かさだ。ボクシングには守村大(もりむら・しん)の「あいしてる」から小池一夫の「拳神」、石渡治の「B・B」、松本大洋の「ZERO」、渡辺潤の「RRR((ロックンロールリッキー))」など、中国で知られていない作品は数え切れないほどある。

 空手、柔道、レスリング、総合格闘技、相撲、合気道,果ては中国武術にもそれぞれ作品がある。

 松田隆智、藤原芳秀の「拳児」は日本人少年が日本で中国の八極拳を学び始め、拳児が中国大陸に渡り、中国の武術流派を深く学ぶストーリーが描かれている。中国八極拳の多様な技法、太極の心意、さらに飛んで壁を走るとは実際にはどのようなことか、そして実在する太極拳の中国武術大家も現われ、作者が中国武術を非常に熟知し、奥深い研究を行っていることを示し、日本で大きな影響を与えた。作者は明らかに訪中経験があり、中国で多くの取材を行った。体育館、街並み、稽古場などの様子はいずれも実地体験の結果である。

 この両者以外に、「剣道」「弓道」「体操」「競泳」「フィギュアスケート」にも3作ほどから数十作の代表作があり、それぞれの青少年ファンに影響している。フィギュアスケートの作品数はバスケットボール、ボクシングとほぼ同一で、日本フィギュア界が浅田真央、高橋大輔ら世界的スターを輩出したのも容易に納得できる。

 シリーズ化されなかった作品を除いても、日本のスポーツコミックは1千作品以上に上る。作品はほとんどが現実に根ざしている。多くのコミックは本物の選手らが作者の顧問を務め、作品ストーリーの理解、試合中に起こりうる問題についてアドバイスしているため、リアリティは非常に高い。スポーツコミックは青少年に対し、スポーツへの関心や競技ルール普及を促し、児童・生徒のスポーツ大会観戦につながる良好な役割を果たしている。

 日本にはスポーツコミックは相当数になる。スポーツコミックは一種の青少年への教育手段として、非常に特殊な役割を果たし、スポーツ報道にも浸透している。たとえば「YAWARA!」だ(「YAWARA!」のようなコミックがあって、谷亮子(元・田村亮子。女子柔道五輪金メダリスト、現・生活の党副代表、参院議員)が誕生した)。「ガンバ! Fly high」があり、日本体操の復活があった。

 これらのコミックと日本スポーツ界、日本の青少年スポーツ教育は互いに支え合い、育て合っている。日本のスポーツコミック(「行け!稲中卓球部」などギャグものをのぞき)のほとんどは志を励まし、不撓不屈の精神を主旋律としている。描かれる主人公が進歩し、ランクを上げ、時には失敗することは、青少年もこれらのコミックの登場人物と同様、成長できることを励ましている。まさに富山第一が全国高校サッカーで数々の困難に打ち克ち、最後の奇跡の大逆転を果たしたのと同じく、コミックにはすべてそれが可能だと描かれている。多くの現実の試合中に実際に起こったドラマチックな展開は、コミックのストーリー、作者にとっては早くからアイデアだったことだろう。

 相対的に、現在の中国コミックは「トムとジェリー」旧ソ連アニメ「こら、待て!」の道を歩んでおり、以「喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとホイタイラン)」「熊出没」のような道化を演じるストーリーが主となっている。魅力的で、教育的意義を有するスポーツコミックに乏しい現状は、遺憾としかいいようがないだろう。(編集HT)

 「人民網日本語版」2014年1月22日

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