2013年の中国の国内総生産(GDP)は前年に比べて7.7%増加し、マクロ調整でうち出された目標を達成した。国家統計局の馬建堂局長はこの数字の背景にある中国経済に起きた新しい変化を解説する中で、「2013年には発達した経済体の安定回復の足元がふらつき、国内経済は下ぶれ圧力が大きく、さまざまな自然災害が発生し、諸々の矛盾点が交錯した。こうした複雑かつ厳しい状況に直面しながら、昨年の国民経済は全体として安定した様子をみせ、安定の中で前進し、安定の中で好転した。具体的にいうと、次の3文字で説明することができる。穏(安定)、進(前進)、好(好転)の3文字だ」と述べた。人民日報が伝えた。
▽GDP7.7%+CPI2.6% この組み合わせは容易ではない
馬局長の分析によると、「穏」には経済運営が全体として安定していること、伸びの安定、雇用の安定、物価の安定、農業の安定が体現されている。「穏」は次の4つの数字の組み合わせで説明できる。(1)GDP成長率が7.7%に達し、前年の水準を維持した(2)通年で消費者物価指数(CPI)は2.6%上昇し、物価調整目標値を下回った(3)昨年の都市部の新規雇用者数は1千万人を超え、通年の目標を上回った(4)昨年の食糧生産量は1兆2千億斤(6億トン)の大台に達した、という4つの数字だ。GDP成長率7.7%にCPI上昇率2.6%という数字は容易に達成できるものではない。しかも世界的にみても群を抜く数字だという。
「進」は主に構造調整が積極的に進展したことをいう。産業構造を最適化するために、構造の改善、地域のバランスの強化、所得分配の割合を一層合理的にする必要がある。馬局長はまた4つの指標を用いて次のように説明した。(1)産業構造の最適化では、第三次産業の占める割合が昨年は46.1%に達し、第一次産業が第二次産業を上回った(2)地域構造の改善では、中部・西部のGDPが占める割合が44.4%に上り、12年比0.2%上昇した(3)都市化率が53.73%になり、前年比1.16%上昇した(4)農村部の一人あたり純収入と都市部の平均可処分所得との開きが、最も隔たっている時は1対3.33だったのが、昨年は1対3.03に縮小した。