朝鮮が2日で4発のミサイル発射 朝鮮半島再び暗雲 (2)
■強烈な反応を引き起こす可能性も
韓国メディアは先月、朝鮮が4月上旬から中旬に中距離弾道ミサイル「ムスダン」を発射して、朝鮮半島が戦争の恐怖に陥る可能性を報じた。ムスダンは射程3000-4000キロで韓国と日本の全域、およびグアムの米軍基地を攻撃範囲に収める。だが朝鮮は遅々として発射せずにいる。5月に入って以降、朝鮮半島情勢はいったん緩和。米日韓の軍関係者はいずれも、朝鮮がすでに臨戦態勢を解除し、ムスダンを撤去したとの見方を示した。
韓国政府も18日に朝鮮の発射したミサイルがこれまで予想していたムスダンではなかったことから、韓国の安全保障上重大な脅威ではないとの見方を示した。だが韓国軍当局は19日、朝鮮の海岸砲を精密攻撃できるイスラエル製ミサイルを北西島嶼に配備したことを明らかにした。朝鮮は白翎島と延坪島と向き合う西部海岸に射程12キロの76.2ミリ海岸砲を含む各種多連装ロケット砲を大量に配備している。
朝鮮は4月末からトーンダウンし、韓国政府も朝鮮を交渉のテーブルに戻すことを望んでいるため、今回の朝鮮の行動によって韓国側が過度に強烈な反応を示すことはないとの見方がある。CNNは「今回朝鮮の発射した短距離ミサイルが、衛星や中距離ミサイル『ムスダン』発射と同程度の懸念を外部に引き起こすことはない。朝鮮が発射したのは短距離戦略兵器であり、他の国が発射すれば通常の試射を見なされ、過度の懸念を引き起こすことはない。それでも現在懸念が生じているのは、発射した国が朝鮮だからだ」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年5月20日