2014年3月14日  
 

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不明のマレーシア機、航空業界の安全対策に懸念 (2)

 2014年03月14日10:13
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 一般の人は現在の飛行機の複雑な構造や技術に対してまったく知識がない。しかし、それでも納得できないのは、携帯でさえ人工衛星を利用した位置確認システム(GPS)が搭載されている現代社会において、さらに言えば、人類が即時に衛星や宇宙船を遠隔操作できる時代において、なぜ航空機はより効果的な即時情報送信できる通信システムを研究開発できないのか?マレーシア航空MH370 便が消息を絶って以来、世界中の経験豊かな民間航空機のパイロットたちが、「伝統的なブラックボックスをアップグレードさせた、衛星システムに拠る情報の即時送信・保存が可能なブラックボックスを迅速に完備するべきだ」と訴えている。

 また、国際民間航空旅客機のグローバル・ナビゲーション衛星システムをなるべく迅速に整備するほか、レーダーサーチとトラッキングシステムの死角をできる限り無くし、飛行士と地上管制機関の間の通信連絡システムと安全対策を改善するべきだ。人類は今回の痛ましい教訓の中から、より優れた技術や安全対策によって本来の不足部分を補うことを検討するべきだ。

■安全管理システムの不備を是正する

 今回の事件では、偶然にも盗難パスポートを使用して乗り込んだ二人の乗客の存在が発覚した。初動調査の結果によると、この乗客はテロリストではなく、北京からドイツに向かおうとしていた中東人であることが明らかになっている。しかし、このような結果を聞いても、全く安心できない。なぜなら、乗客の身元確認のうえで、重大な安全上の問題が存在していることが発覚したからだ。まさに国際刑事警察機構の担当者が、「現在の段階で、盗難されたと推定されるパスポートと不明になったマレーシア機の関係性を結論づけることは時期早々」と語るとおりだ。しかし、国際便の乗客の中に、国際刑事警察機構データバンクに登録された盗難パスポートを使用した人物がいるという事実は、人々を極めて不安にさせた。国際刑事警察機構は世界各国に向けて4000万の遺失・盗難されたパスポート情報を提供している。しかし、このデータバンクを利用して乗客のパスポートの真偽を調べている国は非常に限られている。民間航空機の異常事態が発生したことを伝える情報はもっと迅速で有効的でないとならない。今回の事件は、一連の安全管理システムにおける不備の可能性をさらけ出した。

 捜索は今も継続して行われている。消息を絶った旅客機を心配するあらゆる人々も同様に希望を抱き続けている。一縷の希望がある限り、簡単にそれを捨てるべきではない。これは、一人一人の生命に対する責任だ。同様に、かけがえのない命のために、人類は教訓を学び続けなければならない。安全システムや捜索活動の効率を上げるため、粘り強く、絶えず進歩を求めて努力していくべきだ。(編集MZ)

 「人民網日本語版」2013年3月14日

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