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日本一の茶の郷・静岡を訪ねて

中国メディアが見る日本 

 2014年03月07日09:44
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 太平洋に面した静岡県は日本列島中腹の東西が交わる地点に位置し、県域は東海、中部地方に及ぶ。日本各県のなかでも、とりわけ幅広い県だ。静岡の歴史は悠久で、日本最古の縄文文化に遡ることができる。律令制国家の時代、静岡には伊豆国、駿河国、遠江国の三国があった。「静岡県史」、三国「産物帳」によると、茶葉は16世紀には三国が幕府に献上する最たる年貢となった。1675年、遠江国は茶畑の等級分けを始めた。駿河国、遠江国は今日の静岡県中部・北東部、西部で、山あいが茶産地の中心となる。中国の記者一行は掛川市東山地区、そして牧之原地区に赴き、世界農業遺産に登録された茶草場(ちゃぐさば)、日本で面積最大の茶畑を取材した。新華網が伝えた。

 静岡の茶といえば、ご想像の通り、中国と深い縁がある。1241年、高僧・聖一国師(しょういちこくし)が中国宋朝から種を故郷・静岡に持ち帰った。これが東海の茶の郷の始まりだ。明治時代、政府士族から茶畑の大規模な開墾の命を受け、さらに清水港の開港により、静岡茶の名声は高まり続けた。農林水産省が公表した最新統計によると、2012年、静岡の茶畑面積は約1万8500ヘクタール、全国の40%。荒茶生産量は3万3400キロで全国の39%。茶葉生産量は15万300キロ、全国の37%を占め、いずれも日本一だ。

 静岡県内には国際連合食糧農業機関(FAO)が認定した「世界農業遺産(GIAHS)」の「茶草場農法」作業地区5カ所がある。なかでも掛川市東山地区は面積最大。いわゆる「茶草場農法」とは茶畑周辺地区(草場)で刈ったススキ、ササなどを有機肥料として茶園の畝間に敷く。この農法は優れた茶の栽培に利点がある。東山深蒸し茶も「日本一の健康茶」の誉れを受け、また草場の新陳代謝促進、草場の生物多様性保護に有利でもある。

 静岡県の茶に対する開発は実に綿密と言える。静岡県経済産業部茶業農産課は各種「茶の都しずおか」茶の産業・文化交流ツアーを率先してPR、静岡市内では各種「市内お茶マップ」が制作され、地元の主な茶農家、茶工場、茶屋をピックアップ、付近を通る公共交通機関を案内している。お茶の無料試飲、茶菓子の試食、お茶のアロマによる癒やしを感じる茶香炉づくりなどお茶関連製品、さらに全料理にお茶がアレンジされた茶料理……

 中国は静岡茶の元祖であり、茶葉の品種はより豊富で、深みある茶文化を有している。だが茶文化の伝承、市場開発において、我々はすでにかつての学生に後れを取っているのを認めざるを得ない。中国には伝統的な茶葉産地が非常に多い。良質な茶葉が世界で讃えられていても、経済的に遅れた地方で、その地方の長所・伝統を通じいかに経済を活性化させるか。静岡は疑いなく優れた模範を示している。(編集HT)

 「人民網日本語版」2014年3月7日

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