コーヒー文化の台頭で中国の茶館が危機 英紙 (2)
「ミンテル」は、「茶館は主に富裕層をターゲットにしており、提供されるのは高級なお茶や食べ物、サービス。ただ、個性に欠けていることに加え、カフェのチェーン店が台頭しその地位が危うくなっている状況下で、対抗するブランド力がない」と分析。「中国国内の茶館の増加率は今後も下降するだろう」と予測している。
「茶館」をさらに脅かしているのは、例えば、近年中国で勢力を伸ばしている米コーヒーチェーン店「スターバックス」が、烏龍茶や白茶(はくちゃ)などの販売を始めていることで、「コーヒー文化は非常に好きだが、コーヒーの味はちょっと…」という人のニーズにも応えていることだ。同報告は、「カフェの多くがコーヒーとお茶の両方を販売することで庶民向けの茶館に好感を抱いている若いサラリーマンを囲い込んでいる」と指摘している。
同報告によると、現在、中国の消費者の4分の1がカフェでのお茶系ドリンク購入を選択している。中国国内にある「スターバックス」のメニューを見てみると、「その他のドリンク」という項目があり、そこには「エスプレッソ」などではなく、「シェイク」などコーヒーとは無関係のドリンクが多いことに気付くだろう。中国で「スターバックス」が人気となっているが、中国人がコーヒー好きとは限らないのだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年12月24日