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中国新指導層が取り組むべき三大課題 米CNN

 米CNNニュースの公式サイトは5日、「中国の新指導層が直面する3つの課題」と題する記事を掲載した。中国の新指導層が引き継いだ巨大経済体は、一部の人々に莫大な財産を生み出し、増え続ける中産階級を生み出すと同時に、不公平な境遇にますます不満を募らせる無数の農民工を生み出した。しかし、次第に大きくなる貧富の格差だけが、中国人13億の前に立ちはだかる唯一の問題というわけではない。CNN記者は、中国にとって最も緊迫した課題について、複数の中国問題専門家に聞いた。環球時報が報じた。

 ■貧富の格差縮小

 中国政府は今年2月、今後5年間で社会保障予算を2%増加する方針を打ち出した。経済学が専門の甘犁氏は、これだけでは、貧富の格差縮小には全く不十分だとの見方を示した。同氏は「政府は、もっと大々的な措置を講じる必要がある。政府がより強大な社会保障体制を国民のために構築すれば、病気・失業・退職などによって国民が負わなければならない金銭的負担が軽減される。また、人々が喜びの心で商品やサービスを買うことで、成熟した消費駆動型経済が確立される」と指摘した。

 ■男性過剰の是正

 中国政府は1970年代末に、人口増加に歯止めをかける目的で、大きな物議をかもした「一人っ子政策」に踏み切った。その後、男の子を重視する文化的偏見によって、新生児の男女比アンバランスがもたらされた。進化生物学者のニューサウスウエールズ大学(シドニー)ロブ・ブルックス教授は、「伴侶となる女性の数が少ないことから、結婚したくてもできない中国人男性が数百万人に達する可能性もある。このような未来予想図に直面している中国にとって、性差別撤廃の面で韓国の取り組みを見習う必要性はどれだけ強調しても、強調し過ぎということはない」と指摘した。

 ■食品・水・空気の安全確保

 低賃金労働力・労働密集型・輸出志向型経済の成長によって、深刻な環境破壊が中国にもたらされた。作家のGeoff Hiscock氏は、「中国13億の食品・水・空気の安全を確保することは、中国指導層が真っ先に取り組むべき課題である。北京や東北部などの地域が深刻な水不足に陥り、重慶や成都など内陸部都市の空気の質は劣悪、工業生産による有毒廃棄物が田畑を広範囲にわたって破壊し、南部の広大な地域が酸性雨の被害に見舞われ、良心に欠ける生産者が汚染食品を出荷し続けているのが、中国の現状だ」と語った。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年3月8日

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