2014年2月17日  
 

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人気ゲーム「フラッピーバード」、ブームの陰に強い寂寞感

 2014年02月17日08:10
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 読者の皆さんは、超イライラさせられるあの「ゲーム」に耐えられるだろうか?もっとも、SNSサイト「Reddit」のオタク達なら、大丈夫であろうが。人民日報海外版が報じた。

 昨年11月17日、有名なオタク系SNS「Reddit」で、あるユーザ―が、「即ゲームオーバーになるシビアなiOSゲームリスト」という投稿の中で、「フラッピーバード」というゲームを取り上げ、その後どういう訳か、このゲームの人気に火が付いた。

 細かいことが気になる人にとっては、「フラッピーバード」は間違いなくイライラさせられるゲームだ。8ビットの画面、スーパーマリオを髣髴とさせるグリーンのパイプ、無表情の小鳥、空に浮かぶ白い雲が、ゲームの構成要素の全てだ。ゲームをする人は、絶えずボタンを押し続け、小鳥が飛ぶ高さを調節し、パイプの隙間をくぐらせて進んでいかなければならない。パイプにぶつかると即ゲームオーバーとなる。

 このゲームは昨年5月24日にリリースされたが、その後長い間、何の動きもなかった。数知れない様々なアプリの中で、単純極まりないこのゲームは、さまざまな人気アプリに挟まれて埋没していた。全く話題に上ることなく半年が過ぎたが、あるオタクに発掘されたのをきっかけに、大変身を遂げることになる。ツイッターやフェイスブックなどの各SNSサイトで「反撃」を開始したのだ。2014年1月初め、北米エリアで「無料ダウンロードランキング」トップという栄えある座に輝き、その数日後には、世界各地でダウンロード件数が急増した。この勢いは、多くのネットアナリストにとって、全く予期しないことだった。

 このゲームに多くのユーザーが没頭するのは、「関門が多い」「内容が面白い」などの理由からではなく、「自分自身の寂寞感」によるものだ。ゲームの難易度が「超難関」であることから、多くのユーザーは挫折を繰り返すほど、逆に奮い立つ。挑戦・失敗・再挑戦という循環の中で自分を痛めつけ、時間を消耗し、何もすることがないやるせなさを解消し、寂しさを紛らわす。

 「寂寞感」は、ネットワーク時代のウイルスだ。一方、人は本質的に群れをなして生きる動物である。この矛盾から、私達は、バーチャルなネットワークの世界に向かい合った時、必ず本能的に仲間を探す。SNSはこのニーズを満たしてくれた。私達は、フォーラム、コミュニティ、さらには微博(ウェイボー)や微信(スマホ向けチャットアプリ)で、スレッドを立て、フォロワーを増やし、注目し、ツッコミを入れる。ネットワークに絡むさまざまな生活の周辺には、多かれ少なかれ、「寂寞感」を減らす要素が存在しているといえよう。SNSがもたらすメリットのうち、心理的な出発点はここにある。

 「寂寞感」は、限りない可能性を秘めている。人は、何もすることがなく手持無沙汰な時こそ、どんな出来事も新たな興味のきっかけとなり、新たな消費願望が生まれる。従って、「寂しくない」ユーザーに「寂寞感」をいかにして持たせるかが、「寂寞感」ビジネスのキーポイントとなった。

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