安倍の右傾姿勢によって日本の右傾の声が水面に浮上している。NHK会長、NHK経営委員は慰安婦、南京大虐殺、右翼勢力に関して、しきりに誤ったメッセージを発している。これと同時に、朝日新聞など日本の主流メディアは安倍の右傾言動を追及し、猛烈に叩いている。安倍は、安倍政権打倒を社是としているとして、朝日新聞を直接批判した。つまり日本メディアは両陣営に分かれている。右傾傾向があり、安倍支持に傾いている陣営と、比較的理性的で安倍批判に傾いている陣営だ。靖国参拝など安倍の過激な行動は日本社会全体に刺激効果をもたらし、両陣営間の「メディア内戦」が激化している。(文:趙新利・チャハル学会研究員、中国伝媒大学講師。環球網掲載)
日本メディアは比較的独立しており、各々立場や見解が全く異なり、多元的様相を呈している。だが安倍の過激な行動に刺激される形で、日本メディアは次第に2つの陣営に分裂してきてもいる。1つはNHK会長に代表される「安倍支持」陣営で、産経新聞など右寄りのメディアも含まれる。もう1つは朝日新聞に代表される「安倍打倒」陣営だ。
最近、慰安婦問題に関するNHK会長の発言が物議を醸した。また、百田尚樹NHK経営委員が南京大虐殺を否認して、日本国内と国際社会から注視された。両氏の発言の余波が収まらぬうちに、別の経営委員、長谷川三千子氏の日本右翼に対する礼賛が世論の批判を招いた。
長谷川氏に礼賛された日本右翼は野村秋介といい、日本右翼組織「大悲会」の会長だった。1992年の選挙活動中、野村は朝日新聞社発行の『週刊朝日』の掲載内容を自らに対する風刺と捉え、1993年10月20日に朝日新聞本社で朝日新聞社長に謝罪を要求した後、「天皇陛下万歳」を3回叫んで拳銃自殺した。
長谷川氏は礼賛の文章で、野村秋介は神に命を捧げる時、天皇陛下と叫び、天皇陛下を再び現御神にしたと指摘し、朝日新聞を批判した。