2014年3月27日  
 

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孫娘から太陽を遮る祖父、愛情それとも溺愛? 武漢

 2014年03月27日08:34
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バス車内で体で孫娘を太陽から護っているおじいさん。

 ひとりの4、5歳の女の子がバス車内でぐっすりと眠り、おじいさんが座らずに、体で孫娘を太陽から護っている。25日午後、この一幕をこっそりカメラに収めた若い女性、陳さんは「おじいさん、本当に可愛がってる!」と感嘆した。武漢晩報が伝えた。

 陳さんによると、彼女は午後2時すぎ、武漢市澳門路苗栗路バス停で708路線バスに乗った。車内には多くの座席が空いていたが、陳さんが乗車すると、車内でひとりの60歳ほどの初老の男性が背を車窓に向け、立っていた。この男性は熟睡していた4、5歳の女の子から太陽を遮っていたのだ。男性はいくつかバス停を過ぎても窓際から離れず、海虹景バス停に着いたとき初めて、熟睡した女の子を抱きかかえ、下車した。

 陳さんは「昼の太陽はまぶしい。女の子のほっぺたは赤かった。着すぎで暑かったと思う。おじいさんは私が乗る前から太陽を遮っていた。少なくとも20分以上」と語った。

 陳さんが微博(ウェイボー)にアップロードすると、このお年寄りは本当に中国の良いおじいさん、との書き込みがあった。だが幼児教育の専門家は、違う見解をしている。曙光幼稚園の馬潔・先生は、お年寄りの孫娘に対する「愛護行為」はある種の溺愛、とみる。「『世代をまたぐ可愛がり』とは正にこの事。多くの年配者は子どもが風雨にさらされるのを忍びない。長期にわたり祖父母が育てた子どもは、両親が育てた子どもよりも自律能力・学習力が低い。『世代をまたぐ可愛がり』がもたらす弊害です」

 イルカメディア幼児教育センターの専門家・穆林蔚さんは、お年寄りの行為は溺愛とは言えない、と示したが、長年の幼児教育の経験から、お年寄りの子育てはより溺愛になりやすい、と語る。「2-3歳は子どもが自我人格を形成する大切な時期。この段階では、両親はより多く子どもと接し、お年寄りの過度な『世代をまたぐ可愛がり』行為が生み出す性格的欠点を避けるべき」と指摘している。(編集HT)

 「人民網日本語版」2014年3月27日

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