米国プロバスケットボール協会(NBA)のスター選手コービー・ブライアントは引退後に向け着々と準備を進めている。ブライアント選手がこのほど取材に答える中で述べたところによると、自分の名前を冠した有限会社を設立しており、ボディアーマーというスポーツドリンクのメーカーに投資する計画もあるという。「新京報」が伝えた。
ブライアント選手は2013年4月、リーグ戦で左足アキレス腱を断裂し、長い療養生活に入った。ブライアント選手は「自分のブランドを持ちたい。スポーツ産業に挑戦し、スポーツ産業の定義を新しくしたい」と語り、チームを作って事業を展開したいこと、他企業に投資する機会をうかがいたいことを明らかにした。そのため療養期間中に大学でビジネスのカリキュラムを聴講しているという。
ボディアーマーは2011年に発売され、過去12カ月間の売上高は1千万ドル(約10億2280万円)に達した。過去2年間はいずれも売上高が倍増している。米経済誌「フォーブス」の報道によると、ブライアント選手の投資額は400万ドルから600万ドル(約4億912万-6兆1368億円)に上るとみられ、投資が完了すればブライアント選手はボディアーマーの3番目の株主になるという。
NBAはもともとビジネスの色合いが強いスター連盟だ。1980年代以降、コミッショナーのデビッド・スターン氏がNBAパッケージをテレビの人気スポーツに押し上げるとともに、NBAのビジネスバリューの開発に着手した。92年には名選手を集めたドリーム・チームがバルセロナ五輪に出場し、NBAのビジネス的な魅力が世界に波及するきっかけとなった。こうした環境の中で育ってきたNBA選手たちは、自身のビジネスライフに強い関心を抱いている。
伝説のセンターと言われるシャキール・オニール選手はグーグル創業時の株主の一人で、100万株の創業者株式を保有する。オニール選手はさきに米メディアの取材に答える中で、グーグルに投資したのは親戚に勧められたからで、自分でもいろいろ検討してみたところ非常に潜在力が高いと思われたため、投資を決めたと話している。オニール選手は科学技術ベンチャープロジェクトにも関わっている。
オニール選手に限らず、マイケル・ジョーダン選手やアーヴィン・「マジック」・ジョンソン選手も相次いで自分のビジネスを始めている。