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片足の若者が河南省から海南島まで2千キロを自転車旅行

 2014年04月03日10:10
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 1台のマウンテンバイクに義足の片足、一つの夢を抱いた25歳の孫有志さんは、皆の驚きの声の中で河南省の故郷を出発し、2千キロ離れた海南島を目指した。

 孫さんは、これは自分を証明するためだと語る。旅の途中では自転車のタイヤがパンクしたり、自転車がなくなったりと様々な苦労があったが、孫さんは諦めずに自転車旅行の夢を貫き、3月31日に彼の自転車は広州までたどり着いた。

 孫有志さんは1989年4月に河南省の農村で生まれた。両親ともごく普通の農民で、農業で生計を立てていたが、父親も膝から下の足を切断された障がい者だった。貧しい家庭環境も学習への道の妨げとはならず、姉や弟と同じように、孫有志さんも2008年9月、済南のある大学に合格した。しっかり勉強して父母に恩返しをしようと将来への希望に燃えていた彼だが、2009年3月に事故で片足を失った。

 教師と同級生の支援の下で、孫有志さんは学業を達成し、2013年7月に卒業証書を手にした。「私はまだ若い。自分に挑戦したい」。その後、孫有志さんは一人で列車で哈爾濱(ハルビン)、漠河や新疆の喀什(カシュガル)、西蔵(チベット)の拉薩(ラサ)、雲南の大理などを訪れ、また徒歩で泰山にも登った。

 雲南省でボランティアをしていた時、孫有志さんは障がい者の自転車競技者の支援の下で自転車に乗ることを学び、また屋台を出して稼いだお金で3000元以上するマウンテンバイクを購入した。

 孫有志さんは 2月28日早朝に故郷の輝県を出発した。「故郷から海南島まで、まず鄭州、許昌、武漢、岳陽、長沙、衡陽、広州と行き、その後海南島で島を一周して観光する。もう新郷から広州まで1600キロ以上走った」。自転車旅行の途中、孫有志さんは新しい土地に来るたびに写真を撮って微博(ウェイボー)に公開し、現地の自然や人々を紹介すると同時に、自分の旅の所感を書き込んでいる。

 「これほど遠くまで自転車で来たのは、限界に挑戦し、命に挑戦するためだ。自分の潜在力を発掘して、障がい者のスポーツ選手になれるかどうか見極めたかった」。孫有志さんは、この1カ月以上の自転車旅行は自分の忍耐力や自立能力だけでなく、意志も鍛えたと語る。「より重要なのは、絶え間ない努力を通じて、自分はできると証明したことだ。自分を軽視することはない」。(編集YH)

 「人民網日本語版」2014年4月3日

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