3月29日、フィリピンの補給船が中国の海上警察船の封鎖を突破し、アユンギン礁(中国名:仁愛礁)に不法侵入し、フィリピンの座礁した軍艦に食料と守衛任務に就く交代人員を輸送した。ところが、フィリピン側の強硬な行為は、逆に、フィリピン側を戸惑わせるような事態を招く結果となった。環球時報が3月29日付で報じた。
各国のメディア記者を載せた民間船がアユンギン礁に到着した時、記者たちは中国通信キャリアから発せられた「中国にようこそ」という内容のショートメッセージを受け取った。受け取った記者は直ちにチャイナモバイルに事実関係を確認した。チャイナモバイルは現在、パラセル(西沙)諸島の永興島(ウッディー島)、琛(シン)航島、珊瑚島、金銀島、東島、中建島およびスプラトリー(南沙)諸島の永暑礁(ファイアリー・クロス礁)、華陽礁、東門礁、美済礁、渚碧礁、南勲礁、赤瓜礁など13島・礁に基地局14基と予備基地局1基を設置している。フィリピン側は今回、スプラトリー諸島でショートメッセージを受け取った。チャイナモバイルは、メディア報道について、「外国人記者が受け取ったショートメッセージが、弊社から発信されたものかどうかについては、まだ確認されていない」と慎重な態度を示した。だが同時に、「弊社は今後、スプラトリー諸島など南中国海で操業する漁船や近くを航行する船舶に対し、より良い通信サービスを提供していく」との方針を明らかにした。
2003年4月、チャイナモバイルは他社に先駆け、パラセル諸島にモバイル・基地局を設置した。2010年5月20日には永暑礁に基地局を設置、パラセル諸島のネットワーク構築で先手を打った。その後、華陽礁、東門礁、美済Ⅰ号礁、渚碧礁、南勲礁、赤瓜礁、美済Ⅱ号礁に続々と基地局を設置した。2011年3月31日、スプラトリー諸島7礁・8島(海域面積280平方キロメートル)のネットワーク構築が実現した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年4月5日