要注意はレントゲンなどの「放射線」
携帯から出る電磁波と同じく、無線ルーターやノートパソコンから出る電磁波も、健康リスクが小さいため、心配無用だ。Wi-Fiなどの無線通信は通常、携帯の周波数とほぼ同じ「2.4GHz帯」や「5GHz帯」の周波数が使用され、非電離放射線に属する。非電離放射線は生態組織内で熱エネルギーを発生させるが、高周波でなければ健康被害はない。現在、Wi-Fiから出る電磁波値は通常、1平方メートル当たりmWレベルで、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が制定する制限値(1平方メートル当たり10W)を大きく下回っている。
電磁波には、電離放射線と非電離放射線がある。放射線から発生するエネルギーの強さは、周波数が高いほど強くなる。電離放射線にはX線が含まれ、病院のレントゲンやコンピュータ断層撮影(CT)、核磁気共鳴画像法(MRI)から出る。これらは妊婦や胎児に悪影響を及ぼす。一方、非電離放射線には、近紫外線、可視光、マイクロ波、低周波が含まれる。携帯やパソコン、高圧線、変電所、携帯電話の基地局から発生する電磁波やテレビ、ラジオから発生する電磁場などはどれも非電離放射線で、健康リスクは小さい。
上記の通り、家庭内で発生する電磁波は一般的に非電離放射線に属するが、電離放射線となると、妊婦は注意が必要で、自身と胎児に悪影響を及ぼす可能性がある。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年4月15日