○専門家の見方:「社会の進歩を反映している」
心理学者の文清氏は、この問題について、以下のような見方を示した。
今では、1980年代生まれや1990年代生まれが結婚適齢期世代の主流となっている。彼らが成長してきた特殊な環境や時代背景によって、彼らと両親世代との結婚観には、大きなギャップが生じた。
北京の男性が行ったプロポーズの方法は、社会・文化環境が全体的に進歩したことを反映している。
物質的レベルがある程度まで達した後、人々はようやく「本質的なこと」に関心を向け始める。欧米先進国では、心身の健康を追求する気持ちは、車や家などの「モノ」を求める気持ちよりはるかに大きい。この男性を取り巻く経済的な条件は、おそらく申し分ないであろう。といっても、物質的な条件を備えている人ならだれでも、彼のような考え方をしているわけではない。
結婚を控えている若い人々には、「健康」が何よりも大事だということを肝に銘じてもらいたい。この「健康」には、身体的健康と精神的健康の両方が含まれる。「健康」の次に大事なのは、「安定した感情的基盤」で、「物質的な条件」はその次に来る。これら3つはいずれも非常に重要で、平和で安定した家庭を築く上での主要な構成要素となる。だが、3つの優先順位は極めて明確に存在する。万一、この優先順位が乱れると、不調和という問題が生じる恐れがある。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年4月17日