17日に上海で発表された年度調査報告において、「仕事の締切が厳しい」、「残業が多い」、「労働時間が長い」が、中国人のワーク・ライフ・バランスを崩す三大原因であることが明らかになった。中国新聞社が伝えた。
これは、世界的な総合人材会社ランスタッドグループと調査会社ICMAが共同で取りまとめた「2014年中国ランスタッド雇用主ブランド調査研究報告」と題する報告書。調査は、中国大陸部の外資系企業75社と内資系企業75社の従業員8561人を対象に実施された。各企業の従業員数は軒並み1千人以上。
統計データによると、中国人従業員のワーク・ライフ・バランスに影響を及ぼす要因として13項目が挙げられた。ワーク・ライフ・バランスを崩す要因トップ3は、「仕事の締切が厳しいこと(62%)」、「残業が多すぎる(59%)」、「労働時間が長すぎる(49%)」。4位以下には、「週末出勤」、「上司からの精神的なプレッシャー」、「労働環境が良くない」、「仕事の職責が重すぎる」、「同僚間のチームワークに欠ける」、「フレックスタイム制が導入されていない」などが続いた。
また、「最も働きたい業界は?」という質問をめぐり、人気の業界トップ5は順次、「金融(銀行・保険)」、「電力・公共事業・通信」、「医薬・化学工業」、「IT・コンサルティング」、「建築」だった。
退職年齢について、中国人が最も理想的とする退職年齢は52歳だったが、「57歳くらいまでは働く必要がある」と考えている人が多かった。35歳以下の回答者はあまねく、「49歳まで仕事がしたい」と希望しており、女性では、「50歳以降は働きたくない」とする人が多数を占めた。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年4月18日