国家博物館でスマホを使ったガイドサービスを体験する来場者 |
博物館に出かけても、展示品のことがよくわからず、ガイドの説明もよく聞こえないといった経験は無いだろうか?そんな人に朗報だ。これからはスマートフォンさえあれば、博物館の観覧がずっと便利になる。人民日報海外版が伝えた。
5月18日は「国際博物館の日」だ。モバイルインターネットの時代、博物館はデジタル博物館といった従来のパソコン向けサービスからスマホ向けのサービスに転じ、微信(WeChat)などのアプリを通じて最新の展示内容、観覧ルート案内、展示品の解説といった情報を提供している。
▽さまざまなサービスを自由に選択
中国国家博物館では、入口付近のプレートに国家博物館の微信公式アカウント、電子書籍「微博物」の2次元コードがそれぞれ表示されている。館内では無料のワイヤレスネットワークが提供されており、スマートフォンで2次元コードを読み取るだけで必要な情報を手に入れることができる。また、博物館が提供するガイド端末をレンタルすることも可能だ。
▽機能が充実
「この広い紫禁城の中で、あなたと偶然出会えても、次の瞬間には離れ離れになってしまうかもしれない……みなさん、登録しましょう!」――。これはどこかの婚活サイトの広告ではない。故宮博物院の微信アカウント「微故宮(weigugong)」の紹介文章だ。故宮を訪れる観光客は、明・清代の宮殿の荘厳な雰囲気を感じると同時に、微故宮を使ってさまざまな情報を得ることができる。例えば微故宮に「乾清宮(皇帝の寝室として使われていた宮殿)」と言えば、関連する文化財の紹介を返信してくれる。
iOSやAndroidのアプリストアで「博物館」と検索すると、100以上のアプリが見つかる。中には、スマホの位置情報機能を使って、専門のガイド端末にも匹敵するガイド機能を提供するアプリもある。
▽充電サービスを提供する博物館も
観光中にスマホで写真を撮りつつナビゲーションサービスも利用していると、バッテリーがなくなりやすい。こうした問題に対応すべく、国家博物館・中国美術館などでは入口に携帯充電コーナーを設けており、無料で充電ができる。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年5月19日