2014年2月18日  
 

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ネット資産運用の高収益率はいつまで続く? (2)

 2014年02月18日08:18
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 上海金融・法律研究院の聶日明研究員がこのほど発表した文章によると、リスクとは多面的なものだ。まず銀行は早急に実質高金利で貯蓄を集めざるを得なくなり、経営リスクが急速に高まる。次に市場のハイリターンに対してはハイリスクが存在するが、小規模投資家はこの点を認識していない。ネット金融でリスクが発生すれば、より大きな範囲でのリスクやシステム的なリスクにつながる可能性があり、社会の安定性をひどく損なうことになるという。

 また聶研究員は次のように話す。通貨ファンドの収益率がこれほど高いのは正常なことではない。これは、ここ数年の社会融資の金利水準の全面的な上昇に対応したものであり、社会全体で企業の利益と個人の所得が7%の伸びを達成できるかどうかはわからないし、稼いだ資金が償還には足りない可能性が高い。

 業界関係者の間では、ネット金融との預金防衛戦の中で、銀行の預金金利の市場化プロセスがさらに加速するとの見方が一般的だ。

 ある公開されたデータによると、現在市場で販売されている「余額宝」とその仲間達は収益率が6%に達しており、微新利財通などは春節(旧正月。今年は1月31日期間に7.9%まで上昇したという。

 多くの業界関係者が、ほとんどのネット資産運用商品は、主に通貨ファンドを提携先としており、集められた資金は基本的に通貨ファンドに投入される。通貨ファンドの収益は市場の資金価格と連動しており、資金価格の水準は年間収益率に直接影響するとの見方を示す。

 さらに大事なことは、ネット企業とファンド企業が補助金方式でファンドの収益率を維持していること、人為的な資金拠出によってプレミアをつけていることだ。たとえば株式取引の約定日当日に決済を行う「T+0」で資金を拠出して、約定日翌日に決済を行う「T+1」の顧客を奪うといった方法では、急場をしのぐことしかできない。交銀施羅徳基金管理有限公司の杜静監事長によると、金利が引き続き高止まりすれば、最終的にはマクロ経済の成長ペースの鈍化につながり、企業利益が減少する。こうした資金調達コストの高さは実体経済にとって受け入れにくいだけでなく、金融システムにとっても受け入れが難しいことだ。(編集KS)

 「人民網日本語版」2014年2月18日

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