カジュアル衣料品店・ユニクロの親会社のファーストリテイリングはこのほど、3月5日に香港預託証券(HDR)により香港証券取引所に上場することを発表した。今回の上場は新株発行による資金調達を予定しておらず、上場によりユニクロの大中華区におけるブランドの知名度を高め、中国における影響力を強化し、海外最大市場としての中国の地位を固めることになる。中国企業家雑誌が伝えた。
ユニクロ中国のデータによると、ユニクロの店舗数(2013年11月時点)は日本国内856店、海外512店に達した。そのうち中国市場が270店と海外最大の市場で、2020年には1000店まで拡大する見通しだ。
ユニクロは昨年9月30日、上海市で世界最大規模の旗艦店を開店した。8000平方メートル以上の超大型店は、銀座の5000平方メートルの旗艦店、ニューヨーク5番街の旗艦店を上回る規模だ。中国進出から8年間が経過するが、中国はすでにユニクロにとって最大の海外市場となっている。
ファーストリテイリングのグループ上席執行役員、迅銷(中国)商貿有限公司CEOの潘寧氏は独占インタビューに応じた際に、「戦略を調整し、中産階級にターゲットを絞り、日本式のサービスと先進的な小売業の経験を導入したことが、ユニクロの中国事業の成功の秘訣と言える」と指摘した。
◆正確な位置づけ、優良サービスでブランドの価値を向上