海外でのショッピングと聞いて、欧州や米国だけが頭に浮かぶなら、それはもう時代遅れだ。ある韓国メディアがこのほど伝えたところによると、今年の春節(旧正月。今年は1月31日)期間に韓国の大手百貨店は中国人観光客の来店によって売上高が前年の2倍に伸びたという。ある旅行社によると、韓国旅行は価格が安く、査証(ビザ)手続きも簡単で、中国人観光客は自由旅行で真っ先に韓国を選ぶという。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
▽中国人観光客のぜいたく品消費 一人あたり車1台分
韓国聯合ニュースによると、春節期間には中国人観光客が韓国の大手商店を大挙して訪れたという。
ロッテ百貨店によると、1月31日から2月9日までの春節連休期間の銀聯カードの取引状況から、中国人による売上高が前年同期比125%増加し、3年連続で3けたの伸びを達成したことがわかったという。
ソウルの繁華街ミョンドンにある新世紀百貨店本店では、春節期間に同店を訪れた中国人観光客は普段の3.5倍から4倍だったという。
中国人観光客が大好きなブランド製品の売上高は前年比倍増し、ジュエリーと時計類の売上高も同3.5倍増加した。一人あたり平均消費額は製品の種類によって3千万ウォン(約16万9558元、約287万円)から1億ウォン(57万1700ウォン、約957億円)とさまざまだ。
韓国で一般的な現代ブランドの自動車は販売価格が6万元-30万元(約100万-約502万円)だ。つまり、中国人観光客のブランド品平均消費額は、現地で現代ブランドのミドルクラスカー1台を買う金額に相当するということになる。
韓国の文化体育観光部の中国語サイトが伝えた最新の統計データによると、2012年の中国人観光客の韓国での一人あたり平均消費額は2317ドル(約23万円)に上った。その他の主要旅行目的地のデータと比べると、韓国がぜいたく品製造国のフランスを抜いて2位に躍り出たことがわかる。