2013年の改革 農業・消費・流通・金融に注目 (2)
(二)消費の改革。十八大の報告で、国民の所得倍増計画が発表された。これは中国の消費拡大の基礎となる。しかし中国の消費拡大は、少なくとも次の前提条件を満たさなければならない。(1)所得分配改革。中・低所得層の消費を促す。(2)土地改革。これは農村の消費を促す基本的な条件である。(3)安全かつ魅力的な消費品。中国政府は食品安全問題に対して要求を突きつけている。
これらの問題を解決すれば、中国の消費が中国経済の内的成長を真の意味で促すことができる。
(三)流通の改革。12月4日に開かれた中央政治局会議は、来年の経済業務を分析する際に、「重要商品の市場需給バランス化を促し、流通コストをさらに引き下げ、市場価格および料金徴収秩序を規範化する」と提案した。中央政治局が流通コストの削減について話し合うのは初めてであり、中央政府の流通問題に対する重視が示された。
(四)金融の改革。十八大の報告は、金融体制改革を深化し、マクロ経済の安定および実体経済を支える現代金融システムを健全的に推進するとした。中央銀行(中国人民銀行)の周小川総裁は文章の中で、「金融改革開放の発展を毅然として推進し、マクロ経済の安定および実体経済を支える現代金融システムを健全的に推進する」と表明した。2013年の金融改革について、金利市場化、債券市場の拡大、資本項目の開放、通貨改革、人民元国際化等の改革が加速される見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月18日