小惑星に含まれる豊富な資源 各国が競って探査実施
隕石の落下によりロシアで1200人が負傷し、建築物3000棟が被害を受けた。地球に接近、さらには衝突して大きな惨劇をもたらす恐れのある「宇宙空間にある岩」に、人々は恐怖を抱いている。しかし、幸福と災禍は表裏一体で、この「招かれざる客」には往々にして豊富な資源が眠っており、多くの人が「採鉱場」としての小惑星に注目しているのだ。人民日報が伝えた。
小惑星の数は膨大で、化学物質と鉱物の構成も千差万別。様々な資源を採掘することが可能だ。小惑星は石質、炭質、金属質などのタイプに分類されるが、中でも採掘の価値があるのは間違いなく金属質タイプだ。金属質の小惑星は主に鉄やニッケルからなり、プラチナ、ロジウム、イリジウム、オスミウム等の希少金属を含む、様々な金属元素が含まれている。
現在のところ、人類による小惑星の探査は不定期な無人探査段階に留まっている。
2010年、日本の小惑星探査機「はやぶさ」は小惑星イトカワに到達し、表面からサンプルを採種し、地球に帰還した。米NASAの小惑星探査機「ドーン (Dawn)」は小惑星ベスタの探査を終え、準惑星ケレスに向かっており、2015年に到達する予定だ。