超大型の太陽嵐が発生? NASAの説に中国専門家が疑問
英国メディアの報道によると、米航空宇宙局(NASA)は超大型の太陽嵐(ソーラーストーム)が今年中に発生すると警告している。この太陽嵐の影響で英国は大規模な停電に見舞われ、重要な通信信号が長期的に使えなくなるという。中国でも英国と同様の状況が発生するのだろうか?事前に防ぐことはできないのだろうか?中国気象局宇宙天気予報台の責任者・薛炳森氏は取材に答え、「この情報を知ったときは意外だった。大規模な黒点爆発が起こる前には前兆がある。中国気象局のこれまでの黒点観測では、太陽の状態は普段と変わらず落ち着いている」と語った。
薛氏はNASAがこの結論を出した理由について、次の3つの理由を挙げた。
(1)一部の科学者は、太陽活動のサイクルが肉眼では見えない磁気エネルギーの蓄積と解放のプロセスであると考えている。現在の第24太陽活動周期は太陽活動が小さいため、その分太陽内のエネルギーが蓄積していると推測される。ゆえに、集中的な大規模爆発があった場合、そのエネルギーはこれまでと比べて強大となると予測されるため。
(2)大量の歴史文献の分析によると、超大型の太陽嵐は約150-200年の周期で発生している。前回大規模な太陽嵐が発生したのは1859年で、その後似たような太陽嵐は発生しておらず、発生率は高まっている。また、2013年は第24太陽活動周期のピークにあたるため、今年太陽嵐が発生する可能性が高いと予測されている。