ビッグデータの活用で、「独身の日」の物流マヒを回避
宅配業者は先週、殺到する宅配便の処理に追われた。人民日報が伝えた。
仕分け係は宅配便の山の中に埋もれ、配達員は都市を縦横無尽に駆け巡り、忙しい時には一日に一度の飯しか食べられないほどだった。
中国国家郵政局が18日に発表した統計結果によると、11月11日(独身の日、各ECサイトが激安セールを展開)から16日までの全国宅配便数は3億4600万件に達し、予想の3億2300万件を上回り、昨年の独身の日期間の73%増となった。1日当たりの宅配便数は13日に最多の6517万件に達し、前年比85%増となった。
◆ピークを無事終了
今年の独身の日に、各ECサイトは空前の規模となるセールを実施した。中国速達協会常務副会長兼秘書長の李恵徳氏は、「これにより宅配業務が短期間内に急拡大した。主要ECサイトの11日当日の受注量は、小包換算で約1億8000万件に達した。これは平時の7.2倍に相当する」と指摘した。
これにより宅配業者は大忙しとなった。宅配大手・申通快逓の12日の受注量は1605万件、回収数は1203万件に達した。同社企画部の担当者の沈涛氏は、「1日のピーク値として、中国宅配業界の新記録を樹立した」と語った。
魅力的な盛典は、宅配業界の消化不良を引き起こすのではないか。これは皆が注目する問題だ。中国国家郵政局副局長の劉君氏は、「現在把握されている状況を見る限り、今年の独身の日のピーク期は無事に終了し、全物流網でマヒやパンクが生じなかった」と説明した。北京市在住の李さん(女性)は、「配達が普段より遅れると思っていたが、購入した11件のうち8件が4日以内に届き、通常のスピードとほとんど変わらなかった」と語った。