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EVワイヤレス充電設備、中国が独自に開発

 2014年04月24日15:12
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 ノキアは2012年に、ワイヤレス充電技術を量産型携帯電話に搭載し、2年間に渡りワイヤレス充電の流れをリードした。同技術は現在、電気自動車(EV)の充電に活用されている。中国科学院電工研究所が開発したEVワイヤレス充電設備は、2014年全国科技活動ウイークで展示されることになった。これは充電スタンド不足により普及が遅れているEVの市場に、新たな活力をもたらすだろう。中国科技網が伝えた。

 このEVワイヤレス充電システムは主に、RF電源(高周波電源)、地上送信コイル、車載受信コイル、車載充電器、車載マンマシン・インタフェースによって構成される。充電システムを220Vの電源とつなげれば、運転手はマンマシン・インタフェースの指示に基づき、自動車後部に設置された受信コイルを地上の送信コイルに近づけるだけで、充電を開始できる。ワイヤレス充電は充電スタンドとは異なり、運転手は充電設備に触れる必要がなく、雨や雷など天気が悪い時の安全リスクが存在しない。電源への接続や支払いも、カーナビのようなタッチパネルを操作するだけで完了できる。このような特長により、ワイヤレス充電設備は感電や老朽化の問題を回避でき、使用寿命が長くなる。

 送信コイルと受信コイルのカバーには、高強度工学プラスチックが採用されており、耐水性・耐圧性を持つ。送信コイルは、地表より下にも取り付けることができる。こうすることで、強度の衝撃にも耐えられるようになる。北京汽車の電気自動車「E150」に同装置を取り付けた場合、送信装置と受信装置の距離は20cm。最長50cmまで感知することができ、圧倒的多数のマイカーの需要を満たせる。

 携帯電話のワイヤレス充電器の発売当初、長すぎる充電時間が弱みとなっていたが、このEVワイヤレス充電設備には同様の問題が存在しない。3.3kWの出力の場合は6時間内で充電を完了でき、30kWの高出力版ならば30分で完了する。充電速度は一般的な充電スタンドより速く、また90%以上の充電効率により、充電費もほぼ同水準となる。しかし高出力のワイヤレス充電システムは高速充電スタンドと同じく、より高出力の電源を使う必要がある。

 この中国が独自に開発したEVワイヤレス充電システムの技術はほぼ成熟しており、輸入設備の数分の1という価格も普及のハードルを引き下げている。ただ残念なことに、充電スタンドの設置と同様、EV消費者は同設備を自力で取り付けにくく、固定的な駐車位置や電源の確保といった課題が残されている。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年4月24日

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