北京の伝統工芸や文化の振興を目的として、初の「北京老舗の元祖名品リスト」がこのほど発表された。「張一元のジャスミン茶」「全聚徳の北京ダック」「稲香村の薩其馬(揚げ菓子)」「牛欄山の二鍋頭(お酒)」など由緒ある名品が軒並み、厳選された164品のリストに名を連ねた。新華網が伝えた。
北京市老字号(老舗)協会によると、今回の名品リストは、老舗67店がエントリーした各製品について業界専門家が数カ月にわたり評議を重ね、最終的に164品に絞った結果という。164品はいずれも、北京の悠久の文化と独特かつ完璧な巧みの技が凝縮されたものであり、北京の「都市の顔」であり、市民にとっての「都市の記憶」そのものでもある。
今回選ばれた164品は、茶葉、料理、お菓子、家具、衣類など各分野に及んでおり、「天興居の炒肝(豚もつの煮込み)」「紅螺の果脯(ドライフルーツ)、」「慶豊包子(肉まん)」「王致和の豆腐乳」など市民に親しまれているブランドから、「萃文閣の篆刻印」「紅都の人民服」「一得閣の墨汁」など文化色豊かな民族ブランドまでが顔を揃えた。
これらの「北京の老舗名品」に認定されるための条件として、「悠久なるブランドの歴史」「代々伝わる独自の製品、技巧、サービス」「豊かな民族色と際立った北京伝統文化の特徴」「社会からの認可と高い信用」などさまざまなハードルがあったという。
同協会担当者は、「今後、『老舗体験シーズン』活動を展開する計画で、今回選ばれた北京老舗の名品を体験できる店舗、製作技術、文化的ヒストリーなどを紹介した地図とショッピングガイドを作成し、市民に無料で配布する。市民はこのガイドブックを頼りに、老舗67店の製品とサービスを体験し、伝統文化の魅力を堪能することができる」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年5月23日