四川博物院の臨時展示ホールで5月30日、「天山往事――古代新疆シルクロード文明展」が開催された。新疆維吾爾(ウイグル)自治区博物館の研究員・郭金龍さんが、「皆さん、これは何だと思いますか?」と同自治区の文化財を指しながら、来場者に尋ねていた。同展示会では、同自治区の文化財約200点が展示されている。四川日報が報じた。
花びらや木の葉のような、土色の文化財を指しながら、郭さんは「これは唐の時代(618 - 690年、705 - 907年)のお菓子です。当博物館では、唐の時代の餃子もあり、具も良い状態で保存されています」と、冒頭の質問に答えた。
そのほか、同展示会では、海外での展示会への出品が禁じられている文化財目録に列挙されている、国家一級文化財の錦織の肘当て「五星出東方利中国」など、非常に貴重な文化財も展示されている。同国宝について、郭さんは、「専門家の研究によると、この国宝は四川省成都市の特産品『蜀錦』であると考えられている」と、四川省成都市と関係のある資料を紹介。四川博物院の李江涛・陳列研究部副部長も、「ある文献に、四川省漢源県一帯では、早くから西域との間で貨物の流通があったという記載がある。この国宝は成都市と南方のシルクロード(海の道)の関係を証明している」と、郭さんの紹介に付け加えた。
同展示会は7月9日まで開催されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年6月4日