台湾慰安婦の鄭陳桃さん |
台湾地区の人権団体、婦女救援基金会は現在、慰安婦・国際婦女人権博物館の建設を計画しており、同博物館を通じて女性の人権についての社会認識を高めたい考えだ。台湾紙「中国時報」が伝えた。
同基金会は1992年より台湾慰安婦の権利回復に向けた活動を開始、ホットラインを設置し、58人の台湾慰安婦を訪問、大量の歴史的事実についての口述資料や文字資料を収集した。20年後の今日、慰安婦の多くは高齢のため亡くなり、今も存命しているのはわずか5人、平均年齢は90歳に達している。
同基金会がこれまでに実施した関連活動において、台湾慰安婦たちはかつて旧日本軍に性奴隷として扱われた経験を一言ずつかみしめるように語った。彼女達の負った傷は、時と共に癒えることはなく、一生涯に暗い影となってつきまとい続けてきた。
同基金会の康淑華CEOは「慰安婦たちが高齢化し、存命者が少なくなってきているが、彼女達のことを決して忘れてはいけない。基金会はこれからも国際団体と協力し、日本政府に謝罪と賠償を要求していく。さらに重要なことは、台湾の若者および、アジア各国の人々に、慰安婦たちが受けた被害についてより良く理解してもらうことだ」と指摘、「すでに資金調達を開始しており、博物館内部の計画も進めている。関連部門と協力し、1-2年内に、慰安婦たちがご存命のうちに博物館を完成させたい」と語った。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年6月4日