1958年9月4日に発表された中華人民共和国政府の領海に関する声明
ベトナム側のこうした行為は中国側の主権、主権的権利、管轄権に対する重大な侵害であり、オイルリグ「981」の安全を深刻に脅かし、国連憲章、1982年の国連海洋法条約、1988年の「海洋航行の安全に対する不法な行為の防止に関する条約」および「大陸棚に所在する固定プラットフォームの安全に対する不法な行為の防止に関する議定書」を含む国際法への深刻な違反であり、当該海域の航行の自由と安全を破壊し、地域の平和と安定を損なった。
ベトナム側は海上で中国側企業の正常な作業に対して不法で強力な妨害を行うと同時に、国内の反中デモも黙認した。5月中旬、ベトナムの不法者数千人が中国を含む各国の企業に対して暴行・破壊・略奪・放火を行い、現地在留の中国国民4人を残酷に殺害し、300人余りを負傷させ、莫大な物的被害ももたらした。
中国の西沙諸島とベトナムの大陸海岸との間には境界画定の問題が存在し、双方はいまだに当該海域の排他的経済水域(EEZ)と大陸棚の境界を画定していない。双方は共に1982年の国連海洋法条約に基づきEEZと大陸棚を主張する権利を有する。だがどの原則によって境界を定めるのであれ、当該海域はベトナムのEEZと大陸棚にはなり得ない。
海上でのベトナム側の挑発行動に対して、中国側は高度の自制を保ち、必要な防備措置を講じ、現場に公船を派遣して作業の安全を確保し、海上の生産作業の秩序と航行の安全を効果的に守ってきた。同時に、5月2日以降、各レベルでベトナム側と30回余り意思疎通を行い、不法妨害活動の停止を要求した。遺憾なことに、ベトナム側の不法妨害活動はいまだに続いている。