外交部(外務省)の華春瑩報道官は10日の定例記者会見で、李克強総理が6月16日から21日にかけて英国のキャメロン首相とギリシャのサマラス首相の招待で両国を公式訪問し、英国では中英首相年次会談も行うことを明らかにした。新京報が伝えた。
■エリザベス女王と会見
中国総理の訪英は3年ぶりで、中国新指導者初の訪英でもある。中英包括的・戦略的パートナーシップ構築10周年にあたる今回の訪英は、両国の政治的相互信頼の強化、実務協力の深化、中英関係のさらに高い水準での健全で安定した発展の推進にとって重要な意義を持つ。
李総理はエリザベス女王と会見し、キャメロン首相と首相年次会談を行い、英国の他の指導者と会談し、中英関係の発展について踏み込んだ意思疎通を行う。
■李総理初のギリシャ訪問
李総理のギリシャ訪問は初であり、昨年のサマラス首相訪中の答礼訪問でもある。李総理はギリシャの首相、大統領、議長と各々会談する。今回の訪問によって両国の伝統的友好は一層強固になり、政治的相互信頼は深化し、各分野の実務協力は拡大し、中国・ギリシャ関係、中国・欧州関係の一層の発展が促されるに違いない。
在英国中国大使館職員によると、劉暁明駐英大使が現地時間13日に記者会見し、李総理の訪英について発表を行う。
■専門家の解説
(1)この時期に訪英する理由:欧州各大国との外交関係のバランス、中・東欧市場の開拓
社会科学院欧州研究所の趙俊傑研究員は「英仏独は欧州のトロイカだ。習主席は今年すでに仏独を訪問した。李総理によるこの時期の訪英は、欧州の各大国との関係を処理するバランス外交をある程度考慮したものであり、中国との良好な協力基調の深化を英国に働きかけるものでもある」と指摘した。