中国国土資源部(省)航空物理探査リモートセンシングセンターは16日、地球物理系ソフトのプラグイン化を実現した、地球物理系ソフト開発プラットフォーム(GeoProbe)を発表した。同プラットフォームは、地球物理探査が資源探査などにおいて力を発揮するため、技術的な支援を提供する。科技日報が伝えた。
同センターの薛典軍氏は、「同プラットフォームは舞台・照明・音響などの演出に必要な設備を提供する大劇場のようなもので、劇団は自らの演劇に専念できる。また同プラットフォームはソフト開発に必要な地球物理アルゴリズム関数、常用数値関数、各種データ入力・出力関数、データ可視化・製図関数などのデータベース資源を提供する。ソフト開発者は新たな地球物理アルゴリズムの研究に専念すればよい。これをプラットフォームから提供される資源と組み合わせれば、新たな地球物理系ソフト・モジュールをスムーズに開発し、かつプラットフォームを通じて発表することが可能だ」と説明した。
同プラットフォームは、地球物理系ソフトの伝統的な開発モデルを変え、新たに開発された方法・技術のソフトとモジュールがリアルタイムでシステムに集約されず、普及が進まないという技術的な難題を解消した。
地球物理探査によって得られるデータは種類が豊富で、莫大な情報量を持つ。役に立つ地質情報をいかに分解・抽出するかは、複雑で技術力を要する問題であり、地球物理データの処理・解析ソフトが必要になる。国家ハイテク研究発展計画(863計画)の重大プロジェクト「航空地球物理探査技術システム」、「国家地質鉱床探査評価」の支援を受け、同センターは同プラットフォームの開発に成功した。同プラットフォームはすでに中国地質大学(北京)、吉林大学、浙江大学など約220カ所で利用されている。同プラットフォームが集約した地球物理総合処理・解析ソフトは、全国の約380の地質調査部門で利用されており、中国の地球物理系ソフトの自給率を高めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月17日