中国科学院深セン先進技術研究院が発表した情報によると、同院の鄭海栄氏が率いる研究チームは国内外の協力者と共に、超音波放射力を利用した物体に対する非接触の操作・搬送・選別を実現した。これにより、超音波を使った、一定の空間を隔てた物体の操作が現実となった。同研究の成果は6月11日に、専門誌「Physical Review Applied」に掲載された。中国科学報が伝えた。
超音波による選別技術により、正確で信頼性の高い、低コストのナノ微粒子制御装置を開発できる。これは金属・細胞・タンパク質・DNAなどのナノ微粒子、およびその構造、基本的な力学、物理・生物的特徴などの研究にとって重要な手段となる。また細胞・血小板・タンパク質などの生物微粒子の選別に用いられる新型生物分析装置の開発に、技術的な支援を提供する。
この成果は同誌から高く評価され、国内外の同業者から注目を集めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月17日