中国の習近平国家主席は9日、中米双方が相互に尊重し、共通点を集め相違を解消するという方針を堅持し、忍耐強さを戦略的に維持し、個々の事柄や発言に惑わされないよう努めれば、中米関係の大局は波風に左右されることなく、安定を保つことができると語った。新華網が伝えた。
習主席は、同日行われた「第6回中米戦略・経済対話」と「第5回中米人的・文化交流ハイレベル協議」の共同開幕式で、「中米新型の大国関係の構築に努力する」と題した式辞を述べた。
習主席はこの中で、「中米両国の歴史や文化、伝統、社会制度、イデオロギーは異なり、経済発展の水準も異なるため、双方が違った見方を持ち、一部の問題で相違や摩擦が生じるのは避けることができない」と述べた。
また、「中米両国はそれぞれ特色を持っており、多くの面で違いがあるのは当然であり、違いがあってこそ意思疎通と協力が必要となる。中米双方は、大局的な観点から、新型の大国関係構築という全体的目標を念頭に、両国の共通利益が相違をはるかに上回ることをしっかりと認識しなければならない。双方は、相互に尊重し、対等に向き合い、互いの主権と領土の保全を尊重し、それぞれの発展の道の選択を尊重するべきであり、自らの意見ややり方を相手に押し付けてはならない。矛盾や摩擦には管理や制御を適切に行い、対話や協議を通じた建設的な方式で理解を深め、共通認識を拡大していく必要がある」と指摘した。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年7月10日