夏休みモードに突入したものの、夏休みの「天敵」つまり宿題も、多くの子供たちにとって、楽しみと同時にやってくる苦しみの種となる。そんな悩める子供たちのために、ネット上には、彼らの心強い味方「宿題対策神器」が続々と登場している。ダウンロードすると、登録不要で膨大なコンテンツを閲覧できる。分からない問題を携帯で撮影してアップロードすれば、解答が返ってくる。解答は、小学生向け夏休みの課題から、高校の模試の各科目試験問題まで、すべてを網羅している。このような一連の問題解答スマホアプリは、多くの学生の間で人気爆発、子供たちから「宿題対策神器」と称されている。北京晩報が伝えた。
「解けない問題を撮影してアップロードすれば、すぐに解答が得られる。とっても便利」、「1問をアップロードすると、10分後には『宿題対策神器』が回答を出してくれる」-ー。多くの学生の間で、「宿題対策神器」は絶大なる人気を誇り、「使っていない学生は皆無」と言われている。多くの学生がこのアプリをダウンロードし、「ただ答えを書き写すだけで、夏休みの宿題は完成する」と断言する。「宿題対策神器」の人気とはうらはらに、多くの保護者や教師は危機感を感じている。「アプリで宿題の答えが分かってしまうと、考える力が養われず、ただ回答を書き写すだけの子供が出てくる。アプリを使って宿題を済ませても、それは単なる書き写し作業をしたにすぎない」と保護者は心配する。
ある教師は、次の通り指摘した。
アプリ自体に問題はなく、学生の側がそれをどのように利用するかが問題だ。自分の学びにとって有益なヒントを得るのか、ただ丸写しをするだけなのかで、天と地ほどの差がある。実は、このようなアプリは、オンライン交流プラットフォームの一種であり、難しい問題に出くわした時の、「同級生」「教師」「家庭教師」などの代役を務めてくれる。大切なことは、子供が、宿題を早く終えることだけを目的に、単なる丸写しをしないよう保護者が注意すること。アプリを利用して、正しい解き方を学べるよう、保護者が子供を上手にリードする必要がある。
【ネット上のコメント】
「@孤独者」さん:「学校を卒業した後になぜこんな神器が登場したの?いっそのこと知らない方がよかった!私はアンラッキーな1980年代生まれ」
「@賽迪」さん:「私たちが学生だった頃は、大変苦労して、徹夜しながら夏休みの宿題に取り組んだものだ。あれは一体何だったのだろう?」
「@杉十三」さん:「なぜ自分が卒業したあと、こんなすごい神器ができたの?」
「人民網日本語版」2014年7月16日