16日午後7時ごろ、豪雨の影響で、北京市海淀区田村東路鉄道橋下の道路が冠水し、自動車18台が水没した。新京報が伝えた。
同日午後11時30分、地面に溜まった水はほぼ排出されたが、水没した9台の乗用車は、堆積した土砂の中に埋もれたままだった。多くが窓を開けたままの状態だったため、車内は木の葉や土砂で埋め尽くされていた。
冠水した道路両側の壁面には、豪雨の凄まじさを物語る痕跡が残されていた。それらの痕跡から、冠水水位は2メートル以上だったことが伺える。
現場には数台のパトカーやトレーラーが駆けつけ、トレーラーは水没車両の引き上げ作業を行っていた。水没した車両のほとんどが乗用車で、発進できない状態だった。
〇車内から脱出したドライバーたち
17日午前1時、張氏の愛車はまだ土砂に埋もれた状態のままで、救援を待っていた。張氏はじめ多くのドライバーによると、16日午後7時過ぎに現場付近を車で通っていたところ、雨が非常に激しくなり、田村東路鉄道橋下まで来ると、すでに水位は数十センチメートルに達していたという。「あまりにも深かったので、もうこれ以上運転するのは無理だと判断し、路肩に車を寄せて停車した」と張氏は当時を振り返って語った。
あるドライバーは、「20分ほどで、車は水没した。周囲の雨水がすべて橋下に入り込み、地面に溜まった水の水位はみるみるうちに上昇した。ドライバーと乗客たちは豪雨の中、道路の両側の少し高い場所に移動した」と話した。また、別のドライバーは、当時の様子を撮影した写真を示しながら、「多くの車が、溜まった水の中に水没し、車両のてっぺんの部分だけしか見えなくなった。水流によって歩道まで押し流された車もあった」と説明した。
北京関連部門の通達によると、16日夜間の豪雨によって、田村東路と巨山路が冠水し、田村東路では18台の車が水没した。また、延慶県と昌平区では雹が降り、一部の畑や果樹園が被害を受けたという。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年7月17日