香港特別行政区政府の報道官は16日、17日より、性転換手術を受け、女性から男性になった人は「男性」として、男性から女性へなった人は「女性」として、婚姻届を出すことができるようになったことを明らかにした。中国新聞社が報じた。
香港最高裁が性転換者の結婚を認めたのは1年以上前に遡る。香港で性同一性障害と診断され、2008年に手術を受けて男性から女性となったWさんは、弁護士を雇って結婚登録機関に相談したものの、男性との結婚を認められず、当局を相手に裁判を起こした。性転換後、Wさんの身分証明書やパスポートの性別は「女性」となっていた。
その後、高等法院(高等裁判所)の第一審と第二審が、結婚登録処の決定を支持する判決を出したため、Wさんは終審法院(最高裁)に上訴。2013年5月13日に、性転換者の結婚を認める原告逆転勝訴の判決が言い渡された。最高裁は、判決執行を1年間猶予した上で、結婚を認めるよう当局に条例改正を促していた。
報道官は、「最高裁の命令は2014年7月17日から効力を発し、結婚登録機関は、性転換手術を受け、女性から男性になった人を『男性』と、男性から女性へなった人は『女性』と見なさなければならなくなる。そのため、性転換者は『異性』と結婚する権利を持つことになる」と説明した。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年7月17日