◆投資と消費の関係
現在のマクロ経済には、主にどのような問題があるだろうか?
現状を見ると、これは恐らく投資と消費のバランスの乱れだろう。余剰生産能力の問題が効果的に解消されておらず、消費拡大の原動力が不足している。
マクロ経済が今年に入ってから直面している低迷の圧力は、消費額の増加率の低下により、投資の自信が損なわれていることによるものだ。
未来の動向を予想すると、中国の戦略的優位は、拡大を続ける消費規模にある。中国は消費の新時代を迎えており、都市部・農村部住民の潜在的な消費需要が拡大され、構造が改善されている。現時点の計算によると、中国の消費総額は2020年に約50兆元(約817兆円)に達する。これにより生じる投資の需要を考えると、内需の総規模は100兆元(約1630兆円)以上に達する可能性がある。これは今後10年間の7%前後の中成長の重要な基礎となる。この戦略的優位をつかまず、効果的な投資を形成しなければ、中国は「金のお碗で飯を乞う」ことになる。
投資と消費の関係を整理することが、重要な問題になる。投資はもちろん重要だが(特に開発途上国の場合)、より重要なのは効果的な投資、消費を基礎とする投資だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月21日