計画出産政策を背景に、ほとんどが一人っ子の80年代生まれの世代にはさまざまなレッテルが貼られた。改革開放(1978年)後に成長した同世代は、外国の文化にも多く接した。同世代の蒋博さんは、旅行やオンラインゲーム、米国のドラマ、映画などが大好きだ。ゲーム好きなことから、蒋さんは大学卒業後、大手ネット企業・騰訊(テンセント)に入社し、プログラマーとして働いている。
蒋さんは「05年に初給料1500元(約2万2750円)をもらった時、まず両親に何かを買ってあげたいと思った。父のタバコと、両親の携帯を買うのに500元(約8250円)使った。残りの1000元(約1万6500円)の半分は家賃、半分は生活費に使った」と語る。
90年代生まれの劉晨さんは昨年9月、保険会社に入社し、初給料2200元(約3万6300円)を手にした。「早くから計画して、おじいちゃんとおばあちゃんのプレゼントを買い、両親にはディナーをごちそうした。そして、早くから目をつけていた700元(約1万1550円)のサングラスを自分のご褒美に買った」と劉さん。「プチぜいたく。仕事をもっとがんばれるから」。
残った800元(約1万3200円)を生活費にしたという劉さんは、「普段は実家に住み食事も家。十分」と語る。
初めての仕事や初めての給料は、時代によって異なるかもしれない。しかし、社会に第一歩を踏み出した証である初めての給料の意義を一概に言うことはできないかもしれないが、それは成長や成果の証、また将来への期待でもある。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年7月31日