雲南魯甸地震　牛欄江に堰き止め湖形成　下流住民840人に脅威

3日午後4時30分、雲南省昭通市魯甸県(北緯27.1度、東経103.3度)でマグニチュード（M）6.5の地震が発生した。震源の深さは12キロメートル。この地震により、建設中の紅石岩水力発電所の上流部分（昭通市巧家県火徳紅郷紅石岩村）で山崩れが発生した。山崩れによる土砂が会澤県紙廠郷江辺村を流れる牛欄江を閉塞、堰き止め湖が形成された。堰き止め湖形成後、同流域では河川の水位が急上昇した。これにより、紙廠郷江辺村村民委員会に属する５つの村民グループでは、住民約800人の生命と財産が切迫した脅威にさらされている。雲南網が伝えた。

会澤県はこれまでに、この危険に対応するため大々的な措置を講じ、周辺住民の生命・財産の安全確保に総力を挙げて取り組んだ。具体的措置は以下の通り。

１ 担当職員が現場に駆けつけ、現地での作業を開始した。各家庭を一軒ずつ回って状況把握に努め、人々への情報提供や注意事項の指示などをしっかり行い、堰き止め湖の周辺状況や住民および関連施設の状況を明らかにした。

２ 現地の実情にもとづき、堰き止め湖周辺住民の緊急避難試案を制定すると同時に、周辺住民に避難準備をしっかり行うよう指導し、住民の財産登録作業を実施した。

３ 専門職員を派遣し、堰き止め湖の水位上昇状況に応じ、河川上流周辺にある道路や建物など各施設の浸水被害状況の把握に努めた。

4 会澤県水務局と巧家県水務局が連携し、最新情報の共有や水位モニタリングの強化を実施、堰き止め湖の水位上昇を注意深く見守り、ピアツーピア型報告システムを実施する。水位が危険ラインを上回った場合は、ただちに堰き止め湖上流の住民に避難指示を出す。

５ 河川下流に住む住民に対して堰き止め湖に関する情報を提供し、緊急準備体制を万全に整え、河川下流住民の生命・財産の安全確保に努めた。（編集KM）

「人民網日本語版」2014年8月4日