インターネットでは最近、「タイムスリップしたドラえもん」の絵が人気を集めている。日本の人気キャラクタードラえもんがどこでもドアを使って中国の古い絵画の世界に登場したのだ。古色豊かな画仙紙の水墨画の世界に、青いドラえもんやのび太などが姿を見せている。揚子晩報が伝えた。
この「タイムスリップ」の絵は「80後」(1980年代生まれ)の故宮博物院古書画修復士の王赫さんによる作品だ。今年5月に、もし「ドラえもん」が古い絵画の中に登場したらおもしろいだろうと考えついた王さんは、「ドラえもんとどこでもドア」の作品を描いた。
王赫さんによると、彼は宋代の無名作品を含めた名作の書画作品をベースに創作している。「ドラえもんと竹馬」の作品では、壮年の清の乾隆帝が野外で馬に乗って狩をしている時、一人でクマに遭遇した場面を描いた清代の宮廷画家郎世寧の「乾隆皇帝殪熊図」に基づいている。
自主的、独立した芸術家を自称する王赫さんは、自分の意図はシンプルだと語る。「深遠で分かりづらい古典芸術を人々の生活に近づけたい。そのためドラえもんというシンプルで直観的、代表的なイメージを通じてプラスのエネルギーを伝えたいと考えた」。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年8月4日