「中国チベット発展フォーラム(国務院新聞弁公室・西蔵自治区人民政府主催)が本日午前、西蔵(チベット)自治区の首府ラサで開幕し、兪正声・全国政協主席が書面で熱烈な祝辞を寄せた。新華網が伝えた。
兪氏は祝辞で「西蔵は中華人民共和国の1つの自治区だ。西蔵が真に現代文明に足を踏み入れたのは新中国成立後であり、平和解放、民主改革、自治区成立、改革開放など重要な発展段階を経て、西蔵は人類社会の発展上の要請と中国の国情に沿った発展の道に入り、伝統と現代が互いに照り映える新西蔵が世界の人々の前に現れつつある。西蔵の発展は正しい道に入ったことと切り離せず、中央政府の支持や全国民衆の助けと切り離せず、西蔵各族民衆の団結奮闘と切り離せず、対外開放・協力と切り離せない。現在、西蔵各族民衆は全国の民衆と共に、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現のために努力奮闘している。西蔵の明日はもっと素晴らしくなるだろう」と述べた。
また「長年西蔵は人と自然との関係を正しく処理し、中国の特色ある、西蔵の特徴ある発展の道を歩むべく努力してきた。新たな情勢下、西蔵の発展は貴重な歴史的チャンスを迎えている。その特殊な地理的位置、独特な生態環境、および唯一無二の文化伝統によって、西蔵は持続可能な発展の道を歩まなければならないことが決定づけられている。国内外の各界の人々が献策し、西蔵の持続可能な発展を促進する新たな道、新たな方法について深く議論し、西蔵の発展にさらに多くの貴重な思想と知恵を提供することを希望する」と表明した。
開幕式ではまず、兪氏の祝辞が読み上げられた。続いてロサン・ジャムカン自治区主席、崔玉英・国務院新聞弁公室副主任が式辞を述べた。ロサン・ジャムカン主席は「現在西蔵の経済発展、社会調和、民族団結、人々の幸福は歴史上最良の発展期にある」と述べた。崔副主任は歴史、国家、人々、世界の4つの視点から西蔵が歩み始めた不可逆の現代文明の道を紹介。インド紙ザ・ヒンドゥーの会長、英国の上院議員ら外国代表も相次いで式辞を述べ、西蔵の発展と進歩を十分に認めるとともに、西蔵が持続可能な発展の道において新たな成果を上げ続けることを祈った。フォーラムには30余りの国・地域から100人近くが出席。うち中国大陸部以外が40人余りを占める。初めて西蔵で開催される西蔵の発展をテーマとする大型国際会議だ。
フォーラムは「西蔵発展のチャンスと選択」をテーマに、「西蔵の持続可能な発展の道」「西蔵文化の伝承と保護」「西蔵の生態と環境保護」という3つの議題を設けた。会期は1日半。閉幕後、国内外の出席者はラサとニンティを視察し、西蔵の発展と変化を現地で感じて、本当の西蔵を理解する。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年8月12日