2014年8月8日  
 

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日本が罪を悔いない歴史的遺伝子

人民網日本語版 2014年08月08日16:02

 今日、全世界が1つの問題を考えている。「戦争犯罪を犯した日本という国はなぜ罪を悔いようとせず、そのうえ長年にわたり戦争責任を回避し、日増しに右傾化さえしているのか?」(文:謝韞・中国社会科学院米国研究所学者。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 答えは諸説紛々だが、そのうち次の指摘は最も熟考に値する。日本は近代以降「全面的な西洋化」の道を歩んだ。日本は独自の発展観を形成しなかったうえ、西洋の最も悪いものを全て学んだ。特に帝国主義、植民地主義、国が強大化すれば必ず覇権を唱え、力を頼みに弱国を虐げる覇権主義を、日本は今なお「西洋文明」の長所と考えている。この意味において、日本は西洋のノウハウを学ぶことにおける悪い手本だ。

 日本の西洋化とは帝国主義化だった。日露戦争以降、日本は国家の軍事化管理を開始し、軍が憲法と文官政府の上に君臨し始めた。日本は西洋のノウハウ導入の手始めとして、わらじを履き慣れた新兵に革靴での行進を訓練させた。時間を重視する日本人の習慣も軍隊の訓練に由来する。また、「日本標準語」が誕生したのも軍隊であり、命令を迅速かつ正確に伝達するためだ。

 日本社会の軍事化の影響は今なお続いており、日本人の「優れた資質」と称賛される多くのものは、実はいずれも軍事化管理によって形成されたものであり、軍国主義は日本人の生活様式に浸透している。日本人の相当部分は欧米のものイコール文明的なもの、良いものであり、欧米人はたとえ悪いことをしても文明的で、良く、学び、模倣するに値すると考えている。

 これによって日本が普通では思いもよらない、一連の異常な考えを形成したのも、おかしなことではない。例えば侵略戦争の発動について、日本国内で最も流行っている論調は次のようなものだ。「国が強大化すれば必ず覇権を唱えるのは欧米『公認の正しい道理』であり、欧米列強はいずれも侵略戦争を発動したことがある以上、なぜ日本が侵略戦争を発動してはならないのか?もし日本がファシズムだとするのなら、それも西洋から学んだもので、優れたものを学んだのだ。唯一の違いは日本は負けて、やむなく懲罰を受け入れたが、英米は勝ったために懲罰を受けなかったということだけだ」。日本右翼が東京裁判を不法と考える論理の根本はここにある。


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