オーストラリアのパーマー下院議員がテレビ番組で中国を侮辱する荒唐無稽な発言をしたことを受け、同国各界ではたちまち批判の嵐が巻き起こった。アボット首相も20日、パーマー氏の発言について「極めて破壊的」「余りに常軌を逸している」「耳障りなうえ誤っている」と強く非難した。
アボット首相は同日、ラジオ番組のインタビューに「パーマー氏の発言は個人的なものに過ぎず、オーストラリアを代表するものでは全くない」「オーストラリアは中国と堅固な関係を維持する必要がある。幸い、われわれは中国とこうした関係を構築しており、しかも両国間の関係はどんどん堅固になっている」と表明。「われわれにとって中国は友人であり、断じて敵ではない」と述べた。また「現在オーストラリアと中国は自由貿易協定交渉を加速している。妥結できれば、オーストラリアにとって非常に良いことだ」とも述べた。
パーマー氏の中国侮辱発言が18日に放送されると、ビショップ外相、ジョイス農業相、ロブ貿易相が相次いで強く非難。ホッキー財務相も「オーストラリア国民の生活水準への中国の貢献を顧みないもの」と批判。「今回の恩知らずな発言は豪中関係を極めて大きく損なうものだ」とする声明を発表した。西オーストラリア州のバーネット首相は個人として中国におわびの意を示しすらした。オーストラリア野党のリーダーも「非常に無責任な発言だ」と強く非難した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年8月21日