▽「昼顔」から見る日本の結婚生活の現状
一夫多妻制の時代から現在に至るまで、既婚男性がより多くの女性を求めることについて、日本社会は寛容であり続けてきた。しかし一方で、結婚後に家庭に入った主婦達は、独立した経済基盤を失い、夫の数々の問題に対しても目をつぶり耐えるしかないのが現状だ。
女性の不倫をここまで大胆に描いたドラマが、保守的な東洋社会で多くの女性から人気を集めている。ふと、フランスの代表的女流作家であり、フェミニズムの先駆者でもあるシモーヌ・ド・ボーヴォワールの「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という言葉を思い出した。
▽日本ドラマが描く「禁断の恋」
感情の描写に重点を置き、感情の動きと発展を通じて問題の根源と解決方法を探ることは、日本ドラマの名作に良く見られる手法だ。このため、日本のドラマでは往々にして「禁断の恋」が描かれる。教師と生徒の恋を描いた1999年のドラマ「魔女の条件」も高い視聴率を獲得し、ザテレビジョンドラマアカデミー賞を含む日本国内の様々な賞を受賞している。
日本ドラマがその時代に流行っている事柄をテーマに取り入れていることも注目に値する。最近の日本のドラマに不倫のシーンが増えているのも、近年、主婦の不倫のニュースが相次いでいるためだ。今年1月のドラマ「失恋ショコラティエ」も不倫の物語だった。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年9月5日