中国鉄路総公司は13日、総合交通運輸システムにおける鉄道の重要な役割を存分に発揮し、社会全体の物流コストを下げる目的で、快速貨物輸送サービスを全面的に展開すると発表した。各鉄道局の管轄地域内で運行される貨物快速輸送列車は、24時間以内の到着を実現する。また、料金体系は、道路輸送の水準に合わせて変動し、道路輸送より低価格に抑えることが保証される。
今回スタートする快速貨物輸送は、全国をカバーする。全国の鉄道に約4200カ所ある貨物輸送営業所の全てで快速輸送業務が実施され、全国規模の快速貨物輸送ネットワークが形成される。快速貨物輸送サービスでは、品物の種類、重量、体積、件数、数量などによるあらゆる制限が撤廃され、法律で輸送が禁止されている品物を除き、各種のバラ済み貨物が例外なく取扱いの対象となり、料金は重量または体積によって決定される。
これまでは、鉄道による貨物輸送では、時間的効率が期待できなかったが、今回の快速貨物輸送は、時間的な条件もサービスの一環として付加された。快速貨物列車は、旅客列車の運行模式に倣って運行される。このうち、各鉄道局の管轄区域内で運行される快速貨物列車については、24時間以内の到着が保証される。また、鉄道部門は、北京-上海、北京-広州、北京-ハルビン、連雲港-蘭州、襄樊-重慶、上海-昆明などの主要幹線鉄道で運行される8本の快速貨物列車および各地域で運行される地域間快速貨物列車について、今後、運行タイムテーブルを制定・公開し、時間通りの運行を確保する方針。
鉄路総公司は、輸送料金について、快速貨物輸送料金を道路輸送の料金より低く設定する意向を示している。巨大な輸送量と経済的な料金という鉄道輸送の優位性を十分に発揮し、道路輸送の水準に合わせて、政策が許す範囲内で市場とバランスが取れた料金体系を実施し、社会に公開し、「申し込み1件ごとに完全に明確な料金徴収」を実現する。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年10月14日