英国政府は現地時間14日、人民元建て国債30億元(1元は約17.3円)の発行に成功したと宣言した。英国は、人民元建て国債を初めて発行した西側国家となった。発行規模は、中国以外で発行されている人民元債券で最大となる。
英財務省の公告によると、今回発行された3年国債の規模は30億元で、金利は2.7%に設定されている。
募集はロンドン時間14日午前1時半頃に開始され、午後2時前後に締め切られた。12時間半の募集で、世界中から85件の応募があり、応募額は58億元に達した。募集額は、中央銀行や国庫、ファンドマネージャーなど世界中の投資者に分配される。
今回の人民元建て国債発行を実施したジョージ・オズボーン財務相は、西側の国として初めてとなる人民元建て国債の発行は巨大な成功を収め、英国の納税者にも実益がもたらされることになると語った。
オズボーン財務相はさらに、今回の措置は、世界金融中心地のロンドンを「人民元の取引と投資の世界的中心地」ともするものだと述べた。
英財務省の公告データによると、英国は現在、欧州で人民元支払い業務の発展が最も速い市場となっている。2013年7月から2014年7月までに取引量は2倍以上に増えた。またロンドンにおける人民元の一日の平均取引総額は2013年に253億ドルに達し、前年比50%の増加となった。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年10月16日