彼女はその後、「プライベートな情報は話さない」「写真を送信しない」「ビデオチャットは行わない」など、この「疑似恋愛」ゲームの基本ルールを教えてくれた。彼女の話し声はとてもチャーミングで、私は彼女と、何時間もの間、グルメ、音楽、結婚、大好きなテレビドラマなどに関してお喋りを楽しんだ。この「仮想恋人」は、「このサービスを利用する人はさまざまで、中には、孤独感に苛まれている人や恋人と別れた直後で寂しさを紛らわせるために利用する人もいるが、単なる好奇心から試す人がほとんどだ」と教えてくれた。彼女は、7月にこの仕事を始めたが、「商売」はずっと好調という。
「仮想恋人を求める」と聞くと、あまり上品な印象は受けないが、心理学者の保罗•尹(Paul Yin)氏は、「この種のサービスは、現実社会で、相手の女性から拒絶される心配が一切ないため、恋人を獲得する自信を持てない中国人男性にとって、大変魅力的なものだ」と指摘した。
読者がもし、「疑似恋愛」がどんなものであるか経験したいと思っているならば、私が言えるのは、「夜通しお酒を飲んで、午前3時前に昔の恋人に電話をかけるくらいならば、仮想のパートナーを探した方が良い」ということだけだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年10月17日