中国疾病予防コントロールセンターはこのほど、エボラウイルス核酸検出キット、抗原抗体検査キットの開発に成功したと発表した。実験結果によると、その効果は世界的に有名な実験室のパスツール研究所と同水準に達しており、高い特異性と敏感性を持つ。中国が9月16日にシエラレオネの実験室に派遣した検査チームは同キットを携帯し、現地でウイルス検査を進めている。科技日報が伝えた。
同センターのウイルス研究所の李徳新所長は記者に対して、「中国にはエボラ熱の患者がいないため、同キットは海外で発表されたエボラウイルスの遺伝子に基づき、仮想標本を使い開発された。疾病予防専門家は今年8月に、パスツール研究所で試薬キットの検証を終えた。パスツール研究所のUBIVE実験室は、WHOのウイルス性出血熱の参考実験室に指定されており、権威あるエボラ出血熱検査実験室の一つだ」と説明した。
同研究所はバイオ技術企業と提携し、使用に適したザイール型エボラウイルス核酸検出キットを作成した。同キットは工業基準に基づき、大量生産が可能だ。必要が生じれば無料で実験室に提供し、供給を確保できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月26日