2014年10月23日  
 

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第3四半期のGDP成長率は7.3% 経済動向の4つの特徴

人民網日本語版 2014年10月23日09:52

国家統計局は21日、今年年初から第3四半期までの国民経済の状況を発表した。統計によると、第3四半期のGDPの前年同期比成長率は7.3%で、前期より0.2ポイント下がった。専門家の分析によると、GDP成長率の低下の主な原因としては、投資の増加の勢いが不足していること、基準となる昨年同期の数値が高かったことが挙げられる。成長率は緩まっているが、経済動向はまだ合理的な範囲に収まっている。経済発展の特徴としては、(1)民間投資の成長率が高い、(2)輸出入の成長率が回復している、(3)第3次産業の比率が高まり、雇用吸収能力が高まっている、(4)住民収入の増加率がGDPの成長率を上回っている――が挙げられる。人民日報海外版が伝えた。

▽民間投資の成長率が加速

政府は年初以来、民間投資に対する緩和政策を継続し、許認可対象の範囲を削減し、市場へのアクセスをしやすくするなどの関連政策を取ってきた。李克強総理も、交通インフラや石油ガスパイプライン網などを含む80項目の「投資メニュー」を民間資本に提示し、市場というエンジンの力をさらに強化することを約束した。国家情報センター経済予測部マクロ研究室の牛犂室長は、「民間投資を奨励する国家の政策は効果を表しつつある。改革は市場の活力を引き出している」と評価する。

統計によると、民間投資は増加を続け、全国の固定資産投資に占める割合は7割近くに達している。今年1月から9月までの民間固定資産投資は23兆1509億元(1元は約17.5円)で、前年比名目成長率は18.3%(価格の要素を除いた実質成長率は17.5%)に達し、成長率は1月から8月までと比べて0.7ポイント下がった。民間固定資産投資が全国の固定資産投資(農家を除く)に占める割合は64.7%にのぼった。

産業分類別に見ると、民間固定資産投資の前年同期比成長率は第1次産業で31.2%、第2次産業で17.0%、第3次産業で18.9%だった。

▽輸出入の成長率が回復

年初から第3四半期までの輸出入総額は19兆4223億元(3兆1626億ドル)に達し、前年同期比の成長率は3.3%で、上半期を2.1ポイント上回った。輸出の成長率は5.1%、輸入の成長率は1.3%だった。貿易収支は1兆4226億元(2316億ドル)の黒字だった。

交通銀行の発表した報告によると、輸出の形勢は良好で、経済成長の質と効果は高まっている。需要は全体として下落しているものの、輸出のうちの「見せかけの貿易」の部分が追い出されているためとみられる。下半期の輸出の成長率は10%を超える可能性もあり、下半期のGDP成長率への貢献は0.5ポイントに達すると見られる。

牛犂室長の分析によると、世界経済がゆるやかに成長し、基準となる数値が変化し、貿易の「見せかけ」の増加が駆逐されていることなどから、中国の輸出入貿易は常態を回復しつつある。

交通銀行の報告は、「米国経済の回復が続き、人民元レートが安定し、貿易安定化措置が奏功していることなどから、輸出は安定した成長を維持し、第4四半期の輸出の成長率は10%前後に達し、通年の輸出成長率は7%前後となる見込みだ」としている。


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