2014年11月18日  
 

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演出家・鈴木忠志氏の舞台「リア王」が北京で上演 (2)

人民網日本語版 2014年11月18日14:28

伝統文化を世界の財産に変えてこそ価値がある

「シラノ・ド・ベルジュラック」と同じく、「リア王」でも、鈴木氏らしさが満載となっており、役者は皆裸足で演じるため、靴の音は全く聞こえてこない。そのような作品を見ていると、観衆は劇のストーリーの世界へ引き込まれていく。主役か脇役かに関わらず、各役者の語る台詞は美しく力がこもっている。そして、その迫真の演技、アクションは、動く絵のように華麗で上品だ。

日本の伝統的な演出法を基礎にしている鈴木氏は、「どの民族にも優秀な伝統文化がある。しかし、その伝統文化自体には価値がない。自分達の有している文化をいかに世界の財産にするか。それが、アーティストの使命」と、ただ単に伝統を継承しているわけではないことを強調している。

中国の舞台関係者も絶賛

鈴木氏は11日と12日、北京人民芸術劇院で2時間に渡る講座を実施。体の動きなどを教え、中国の役者も手ごたえを感じていた。中央戲劇学院の郭富民教授は、「鈴木氏をとても尊敬している。中国の演劇界の一員として、中国の舞台で鈴木氏の作品をもっと見たい。また、さらに多くの中国の学生を訓練してほしい。その価値は計り知れない」と絶賛した。(編集KN)

「人民網日本語版」2014年11月18日


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